■予想理論 1.利益をあげるために 利益を上げるためには馬券を的中させることから始めなければならないのは当然ですが、 的中させることだけを考えるのではなく、きちんと利益の出る投票の仕方でなければな りません。例えば、12頭立てのレースで単勝を1番~12番まで全て投票すると必ず 的中しますが、この方法では利益を確保し続けることが不可能なのはご理解いただける と思います。 利益をあげるということは適度な投資方法で的中させるということが重要です。 2.利益確保の持続性 競馬において一時的に利益を確保することは、それほど困難なことではありません。 例えば、馬券を常に100円ずつ10点投票している人(Aさん)が200倍の万馬券 を的中させたとしましょう。Aさんは一時的に多大な利益を得たことになりますが、こ の利益の継続性については疑問が残ります。 次に利益確保の継続性についてですが、このAさんが20レースに一度200倍の馬券 を必ず的中させていたと仮定します。Aさんは毎回10点の馬券を100円ずつ買って いるので20レースで200点の馬券を投票、2万円の投資をして、2万円の払い戻し を受けているので回収率は100%です。また、同様に毎回1点の本命馬券を100円 ずつ投票しているBさんは2レースに一度2倍の馬券を的中させています。Bさんも回 収率は100%であることがわかります。 AさんもBさんも回収率が100%ですが、あなたならどちらのタイプが利益確保の確 率が高いと考えられるでしょうか?答えはBさんです。 ここで的中率の考え方が出てくるのですが、Aさんの的中率は1÷20で5%、Bさん は1÷2で50%です。これは非常に単純で意味の無い数字なのですが、本題はここか らです。実は逆にこの確率からハズレ続ける可能性を割り出すのです。Aさんは20レ ース以上ハズレ続けると利益がマイナスになります。Aさんが20レース連続でハズレ 続ける確率は、 (1-0.05)の20乗 = 35.8% となります。 また、Bさんが2レース以上ハズレ続けると利益がマイナスになります。Bさんが2レ ース連続ハズレ続ける確率は、 (1-0.5)の2乗 = 25.0% となります。 よって、結果的に同じ回収率なら本命サイドでより多く的中させるほうが利益確保の継 続性が高いと裏付けられます。 ※ あくまでも的中する馬券と的中率が一定であると仮定しての結果です。 3.オッズの信頼性上のグラフは過去10年近くのデータを集計したものですが、単勝馬券をその配当別に 連対率と1着率をグラフ化したもので、同様に1年間のデータでグラフ化しても3ヶ月 間のデータでグラフ化してもほぼ同型のグラフが描かれます。 このグラフは単純でありながら興味深いことを表しています。 単純には「配当が低い馬券は信頼度が高い」ということで、競馬を多少経験した方なら 身を持って体験していることと思います。しかし、そのことが興味深いというのは、本 来オッズと結果とは関連性が無いということで、馬券の投票をする人の意思が事前に作 り上げたオッズとレースの結果がこのような関連性を示すことが不思議なことで興味深 い点なのです。 グラフと結果に関連性が認められたということから、世の中に存在する様々な予想方法 を駆使して作り上げられたオッズは、馬の信頼性そのものを指し示しているといっても 過言ではないことが分かります。 もう少し断定的に言うと、オッズを見れば信頼度の高い馬が分かるということを表して います。 これは本製品の予想の根幹となっています。 4.安定した結果と信頼性の向上 前述のオッズが馬の信頼性を表しているというのは長期的な観点であり、短期的に検証 した場合、当てはまらないことが多いのも事実です。例えば、1日12Rで検証した場 合、1番人気が馬券に1回も絡まないなど、偏った傾向になることがあります。 短期的とはいえ、このような現象が発生した場合に、投資が破綻してしまうことが考え られますので、本製品では別の観点から、レースの傾向を予測することにより、そのレ ースの傾向に合わせた馬券の選択をできるよう指標を提供しています。このようにレー ス傾向に合わせた馬券を選択することで、短期的な偏りを吸収して安定した的中率を維 持することを可能にしており、これが投資として長期的に信頼性の向上を実現していま す。 5.レース傾向の予測 まず、レースをパターンと呼ぶ指標で分類いたしました。 このパターンは1番人気馬と2番人気馬のオッズ範囲(信頼性の範囲)をそれぞれ数値 化し、その数値の組み合わせを利用しています。
具体的には上図のように前述の連対率グラフを10個の範囲に分割し、それぞれを 10~1とし、1番人気馬、2番人気馬がそれぞれどの範囲かを決定し、パターンとし ています。例えば、1番人気馬が2.6倍で、2番人気馬が3.7倍の場合、レースパ ターンは ⑥⑤ となります。 ※ 上図の範囲はイメージ図で実際はグラフを数式化して範囲を算出しているため、 実際の範囲とは多少差異が生じます。 次にこのレースパターン別に馬連配当を集計したところ、下図のような傾向が明らか になりました。
パターン別に馬連配当に傾向が現れているのが確認していただけます。また、出現した 配当が平均からどれぐらい分散しているのかを表す「標準偏差」はほぼ一定の値を示し ており、このパターン分類でレース傾向が表されることが明らかになりました。 本商品の馬連予想配当で表されるパターンはこれらのグラフから抽出されたレース傾向 を表すデータです。 6.オッズの順序を補足する予想データ 今までの説明から単勝オッズが馬の信頼性を表していることをご理解いただけたと思い ますが、これでは全てのレースで人気順の回目予想しかできません。レース傾向に合わ せた買い目を選択することが、長期的な投資の安定に不可欠でありますので、単勝オッ ズとは違う観点で分析することにより的確な馬券を選択することが必要です。 本製品では単勝オッズ以外の指標として次の予想方法を取り入れ、単勝オッズによる信 頼性を補足しています。 1)馬実績分析 オッズとはまったく違った観点で、過去の成績から馬の信頼性を判断します。 馬実績分析は次の手順で行われます。 a)近走10レースの成績について採点します。(絶対評価) 走破タイム、着差、距離、馬場状態などのレースの主要な要素について、ポイント 制で採点しています。 b)競馬場、距離などの適正を考慮します。 近走10レースのレース適正などから今回のレースの条件に適合するかどうかの採 点を行い、絶対評価の加減点を行います。 c)評価点の補正を行います。(相対評価) 全ての馬の過去実績が10走ではない場合や未出走馬が居て採点ができなかった場 合の考慮を行い、各馬を単純に数値だけで比較検討できるよう絶対評価点の補正を 行っています。 ※ 採点方法の詳細は公開することができません。 2)時系列オッズ分析 単勝オッズそのものがその馬の信頼性を表すということは、そのオッズを構成してい る投票者たちの総意が信頼性を表していると表現しても過言ではありません。 時系列オッズ分析は、そのオッズを構成していく過程から、投票者の動きを読み取り、 投票者の期待を抽出する予想方法です オッズの動きにはさまざまな動きがあります。例えば、発売開始直後に30倍だった 馬券がレース直前には10倍になっていたとします。また、逆に10倍だった馬券が レース直前には30倍になっていました。この2つの馬券を見比べた場合、着目しが ちなのは前者の馬券で、どんどん馬券が売れている馬が有力であるような感じを受け ますが、しかし、発想を逆転して、なぜ、発売直後に10倍の倍率をつけていたかと いうことを考えなければなりません。 もちろん結果的には最終的なオッズが低い方が有力であることに違いはないのですが、 後者の馬券も発売直後に購入した投票者の期待が見え隠れしていると判断できます。 その他の例として、30倍から10倍に変化して最終的に30倍に戻った馬券などは 最初と最後だけ比較しても変化には気づきませんし、一時的に大量に投票された馬券、 また、長時間にわたって変化を繰り返している馬券など、着目すべき点が多々ありま す。 本製品ではこれらの着目点を抽出できるよう、時系列的なオッズの変化を数値化して います。 3)得票率比較分析 この分析手法もオッズの分析を行いますが、単勝オッズだけではなく、枠連を除く全 ての馬券を分析の対象としており、ワイド・馬単・3連複などの比較的新しい馬券の 導入で、より信頼性が高まった新しい分析手法です。本製品は個々の馬の信頼性を分 析しますので、複数頭の馬に対する期待が集まる枠連は分析には向いていないため、 対象から除外しています。 この得票率比較分析は、各馬券種別の特性とそれらに投じられた投票者の総意 (オッズ)の比較を行い、1着、2着、3着に期待されている度合いを表現する指標 です。 単勝馬券は1着にならないと払戻しが受けられないため、単勝購入者はその馬に1着 を期待します。同様に馬連は1~2着、複勝・ワイド・3連複は1~3着になること を期待されており、馬単は1着と2着がそれぞれ明確に期待されていることがわかり ます。これらを1着、2着、3着の期待別に集計したものが期待率であり、オッズ全 体の投票者の総意を表しています。また、1着期待だけでなく、2着、3着の期待率 がわかるため、連勝投票時に軸馬にするかどうかの判断ができるという特徴もありま す。